"劉芳は今カナダのモントリオール在住ですが、
一年の半分以上は欧米を回ってコンサート活動。
ソロの他に、イ ンドや日本、シリア、ベトナムなど、
さまざまな国の演奏家とのコラボレーションもやっています。
伝統を尊重しつつ、国やジャンルを軽々と越える自由な感覚。
それが彼女の素晴らしい音楽性の源だと思います。
今回のN.Y.コンサートも大成功でした。
劉芳の演奏は圧倒的。
手の動きの早さ、カッコよさに呆然と見とれていました。
哀愁溢れる曲を、時に繊細で優しく、
時にダイナミックに力強く奏でます。
余りの迫力に、何だか不思議な空気の中を漂ってるような気分。
中国の伝統音楽を、改めて誇りに思えました。
200人ほど入るホールは、ほぼ満員。
ワールドミュージックのコンサートでこんなに集ったのは珍しいと、
主催者がおっしゃっていました。
「劉芳の音楽は水晶みたいにビュアでゴージャス」
ある友人の感想ですが、まさにその通りだと思います。
彼女のおかげで中国琵琶が好きになった人も多いはずです。 ..."
- N.Y.編
その2:中国琵琶 in N.Y. [于 静]:バクスト
N.Y.編
その2:中国琵琶 in N.Y. [于 静]:バクスト
2001/03/31 (土) 今日の日記 その2
今日のメインイベントは
楽しみにしていた劉芳のソロコンサート
一緒に行く約束をしていたS女史とTちゃんと待ち合わせして
会場となっている教会へ
早速、Rishengに会った
ずいぶん長いことお互いを知っている友達のような
そんな再会だったのだ
劉芳は、今日は古典も含めて琵琶の曲と
古琴の曲を演奏してくれた
みっちり2時間、
不思議な琵琶の音と
琵琶よりも低く、まろやかな音を出す琴の音に身をゆだねる
人間の記憶ってすごく不思議だ
そんな映画を見た直後だったからかもしれないけど
そんなことを考えた
劉芳の音楽は
いつも私に子供のころのことを思い出させる
あ、そんなこともあったなぁというような
思いがけないことが
脳みその奥の方から出てくる
子供のとき、遊んだ公園の様子や
一緒に遊んだ近所の友達
それが実際にあったことなのか
勝手に作り出している世界なのかわからないけど
懐かしい気分になる
知りもしないくせに
お父さんの子供時代の風景まで目に浮かんできた
不思議な体験だ
会場は満員だった
小さな教会の礼拝堂だけれど
アジア人でいっぱいになっていた
コンサートが終わったら
約束通り、劉芳、リシェンたちと飲みに行った
土曜日の繁華街で入れる店が少なかったので
結局タイ料理のレストランで一杯ずつ飲むことで落ち着いた
そこでは日本語、英語、中国語が交じり合って
お互いの言葉のこと
音楽のことなどを
楽しくおしゃべりした
久しぶりにこんな会話をしたなと
とても満足。
劉芳は英語が苦手なようですごく静かにしていたけど
たまに私が下手な中国語で話し掛けると
「あなたの中国語はかわいい」とニッコリ笑ってくれた
劉芳は可愛い
コンサートの時に来ているチャイナドレスのイメージと違って
ジーンズにセーターという格好になると
やっぱり私達と同年代のかわいい女の子になるのだ
それにしてもいいカップルだ
彼らは月曜日からレコーディング
その後はベトナムへコンサートに行って
ヨーロッパでのコンサートも控えているという
数ヶ月の旅が続くようだ
体に気をつけて
いい出会いがありますように
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