モントリオール在住の劉芳(リュウ・ファン)は、1974年に雲南省のクンミンで生まれ、
6歳のとき、琵琶を学び始め、9歳でソリストとして最初の公演を行いました。1985年、
エリザベス女王の中国訪問の際、御前演奏を行いました。リュウ・ファンはそれ以降、省内で、 また国内で、数々の賞を受賞し、上海音楽学校卒業しました。在学中には、
古筝すなわち中国のチターも学びました。1996年にカナダに移住して以来、豊富で優雅な演奏、
および広いレーパートリーで聴衆や批評家を魅了し、優れた芸術家としての地位を確立しました。
リュウ・ファンはまた、インド、日本、シリア、ベトナムの伝統音楽の演奏家とのコラボレーションも行っています。その他、国内外を問わず、ラジオ番組やテレビへ出演し、映画音楽のための演奏をし、また
10枚のCDをリリースしています。
2001年6月5日には、権
威ある Future Generations Millennium Prize(未来世代千年賞)をカナダ・カウンシルより受賞し、審査員は次のようなコメントをしています。
「リュウ・ファンは、東洋の伝統に関する知識や技量と、西洋のクラッシク音楽や現代音楽、インプロヴィゼーションとの融合を試みることによって新しい音楽の形式を創造し、異なった文化を結合させて、新たな聴衆を得ている。」

中国琵琶奏者
劉芳と伝統音楽と舞曲、YouTubeで試聴
"劉芳は今カナダのモントリオール在住ですが、
一年の半分以上は欧米を回ってコンサート活動。
ソロの他に、イ ンドや日本、シリア、ベトナムなど、
さまざまな国の演奏家とのコラボレーションもやっています。
伝統を尊重しつつ、国やジャンルを軽々と越える自由な感覚。
それが彼女の素晴らしい音楽性の源だと思います。
今回のN.Y.コンサートも大成功でした。
劉芳の演奏は圧倒的。
手の動きの早さ、カッコよさに呆然と見とれていました。
哀愁溢れる曲を、時に繊細で優しく、
時にダイナミックに力強く奏でます。
余りの迫力に、何だか不思議な空気の中を漂ってるような気分。
中国の伝統音楽を、改めて誇りに思えました。
200人ほど入るホールは、ほぼ満員。
ワールドミュージックのコンサートでこんなに集ったのは珍しいと、
主催者がおっしゃっていました。
「劉芳の音楽は水晶みたいにビュアでゴージャス」
ある友人の感想ですが、まさにその通りだと思います。
彼女のおかげで中国琵琶が好きになった人も多いはずです。 ..." -
N.Y.編
その2:中国琵琶 in N.Y. [于 静]:バクスト
http://ameblo.jp/music-ichiyonohibiki/entry-10198249974.html
"中国の伝統音楽に、さして興味があるわけでもないんですけど。
久しぶりに東京へ来る友人がせっかく誘ってくれたし、いろんな人も紹介すると言うし、たまたま仕事がひまだし、それじゃまあと、昨日行って来ました。劉芳という琵琶奏者のコンサート。
琵琶といえば、平家物語の琵琶法師がべおん べおんと鳴らす古い楽器で正倉院の宝物の中にもあるよ、ぐらいの認識しかなく、実際の音色も聞いたことがあるようなないような。その乏しいイメージをそのまま抱えていったら、驚かされました。
まず音色の多彩さ。一弦琴のような他愛ない音で始まったかと思えばギターのような温かみを感じさせ、ある時は三味線のような枯れた音、あるいはマンドリンのような濡れた音。それからウクレレのお気楽な音、ウードの弾力ある音、新春の琴のようなおめでたい音。果てはピアノを思わせる音さえ出すことがある。おお。
奏者の技量も相当なものでした。全体に哀愁や寂しさを帯びた曲調が多く、たとえば烈風吹き荒ぶような覇王別姫の一節などは予想通りではあったけれども、それでも生の迫力はひしひしと身に迫る。伝統的な曲の他に最近の音楽家がつくった曲もあったようで、曲によってはジャズを思わせる部分や、クラシックのハーモニーを感じさせるくだり、南洋の音楽みたいなほんわかエッセンスもあり、次は何が出てくるか?と耳を傾けざるを得ない。
弦は多分4本だと思うんだが、親指でベースラインを引き、残りの指でコードを奏でつつ、そのどれかの指を使ってなおかつメロディラインを乗せる。これはポップスのギターなんかでもやっていることだが、ほんとに一人で弾いてんの?と思わせる音の厚み。聞かせてくれます。
さてこのコンサート、開催されたのはなんとカナダ大使館。なんの関係が、と思うのはこちらの浅はかさで、HPを見たらモントリオール在住だとか。その他、インドや日本、シリア、ベトナムの演奏家とのコラボレーションもやっている、とある。なるほど、聞こえてくる幅広い音の理由がわかりますね。
ともあれ、友人と再会し、友人の友人と出会えた楽しみの他に、思わぬ儲け物をしました。さんきゅーでした。" - 上田大朗(東京、日本)
N.Y.編
その2:中国琵琶 in N.Y. [于 静]:バクスト